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ライター。  webコンテンツをメインに、雑誌・書籍の取材執筆など幅広く行う。得意ジャンルはヘアやメイクなど美容系&女性向け。 「締切厳守・こまめなレス・感謝の心と明るい笑顔」をモットーに、気持ちのよい対応を心掛けております。仕事である前に私たちは「人と人」。この出会いが末長いご縁になりますよう願っています。

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TITLE : ライターは文章だけ書けばいいと思ったら大間違いだった!

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2014.03.28

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ライターになって2年目。まだまだ新米ですが、今だからこそ見えるものや感じることがあると思うんです。ここでは、そんな気付きを記していこうと思っています。
 
記念すべき1回目は、「ライター」という仕事について、私が勘違いしていたことのお話。
ライターに興味があるけどよくわかんない!という人の参考に少しでもなれたら嬉しいです(^^)
 
まずは私の脳内ビフォアアフターからご紹介。
 
ライターになる前のイメージ
・文章を書く人
 
ライターになった現在の認識
・依頼に沿ってクライアントが伝えてほしいことを誰にでもわかるように伝える人
 
このように、ライターになる前は文章を書くことだけがライターだと思っていました。でも、今は自分の思いや独自の見解を披露するのは日記やブログであり、ライターは自分の感情を原稿に挟まないものなんだと知りました。一切挟まないかというとそれもまた違うのですが……。
 
例えば「こう書いたほうが親切だ」「こう書いたほうが読みやすい」というような、親切心は加えています。取材したものを目的(クライアントが伝えたいこと)に沿って、料理するのがライターなんじゃないかと思うようになりました。
 
自分の考えや日常を書くお仕事はコラムニストやエッセイストと呼ばれる職業で、作家に近い感じでしょうか。ライターとコラムニストの違いをデザイナーで例えるなら、ライターは自分以外の人のイメージをデザインしているデザイナーで、コラムニストは「芸術は爆発だ!」ばりに内なる発想を形にするアーティストといったイメージです。
 
 

そんな私がライターになって知ったこと

それは、ライターは「書く以外の仕事のほうが多い」ということ。
今回私がお伝えしたいことは、ライターを「文章だけを書いて暮らしている人」と思うのは誤解だということです。
 
もし、そこに憧れてライターになりたいと思ったのなら、あなたは多分ライター業だけでは食べていけません!
 
なぜそう言い切るかというと、実際に今の私のお仕事の中で“書くだけ”の仕事の依頼は4割くらいしか無いからです。私はweb媒体がメインなので多分これでも多いほうだと思いますが、一生現役なライターになるためには、やはり書く以外のこともできるようにならないと、ライターとしてどんどん置いていかれるかなと感じています。
 
 

「優雅な執筆風景」は誤解の産物!

だから、よく「家やカフェで気ままに原稿書いてるんでしょ〜?いいね〜♪」と言われるのですが、これも誤解で、意外に取材や打合せなどで外出が多いんです。実は書くという行為は、ほぼ最終段階であって、それまでにすることっていうのがけっこうあったりするんですね。
 
まず、「こんな企画があってこんなことを伝えたいんだけど。取材や撮影して書いて欲しいな」という依頼があります。簡単なものならメールや電話だけの連絡を重ねて、個人的に色々と下調べや準備をして取材当日を迎えたりしますが、やっぱり直接話をすり合わせることがベストなので、打合せに行くこともよくあります。
 
 

ライターの必須条件、「図々しさ」!

そして、取材現場ではライターは基本的に一人しかいないので、見たり聞いたり関係なさそうなところにまで首を突っ込んでみたり、と図々しいほどのコミュニケーション能力が求められます。

と、偉そうに言っていますが、去年の私は師匠の側でぼーっと突っ立って(るように見えたらしい。脳内はフル稼働!)遠慮がちに、邪魔にならないようにお仕事していたのですが、今やそんなこと言ってられませんよ!だって、さっきも言いましたがライターは現場に一人なんですから。
 
なので、自分しか信じられる人がいないんです。自分が見聞きしていないものは記事にできませんからね!全てを知って、関係ないでしょ〜って思うようなことさえも把握しておくんです(この関係なさそうなことが意外に面白みになったりする☆)。
 
でもまだまだ全体に目が行き届いていないときもあって、昨日の撮影でもベテランディレクターさんに「あれも聞いておいたら?役に立つと思うよ」とアドバイスをいただきました。先読み能力に脱帽です…。「あぁ、なんで自分で気付けんかったんじゃろ!ほんまアホじゃわ!」と、毎回反省の繰り返しなんですよねぇ。
 
 

大変だけど、なんだかクセになる仕事です。

そんなこんなで、「文章を書きたい!」と大いなる勘違いをしてこの道にやってきた私ですが、今は文章を通じてコンテンツを作るお手伝いをできることが楽しいと感じています。まる一日撮影や取材したあと、「お疲れさまでしたー!」といって全員で拍手をするのがたまらない。アドレナリンぶっしゃー!です。拍手が起こるお仕事って素敵じゃないですか?しかしまぁ、そんな現場ばかりではないということも知ってはいるのですが……。
 
と、話がかなり脱線しましたが、私はこの“みんなでゴールに向かってひとつの物を作りあげる”という作業が、どうやらかなり好きらしいので、ライターという仕事が文章を書くだけじゃなかったことに、「むしろ楽しい!この道に来て正解!」と思っているのですが、「自分の思いを世の中に伝えたい!」「人と関わりたくないから自宅作業できるライターになりたい!」と思っている人は、向いていないかもしれませんので、ライターではなく作家をめざすことをおすすめします。

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